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第三部第四話「泥炭に火放つ者」

第三部第四話です。

去年の春から冬に書けて、この第三部をずっと書いていました(通勤途中の電車の中で)。

書きたいものを全部書こうと思って、でもうまく書けなくて、悔しい思いをして。

がんばってくれてる登場人物たちに申し訳ないと思いつつ。

それでも、次の第五話から最終の第八話までは、それなりのテンションを維持できたんじゃないかと思ってるけれど。どうかなぁ。

この第四話で、すべての準備が完了です。

追記には冒頭二〇行。

よろしくお願いします。


 立地条件と専有面積を考えただけで庶民には十分うんざりされそうな、都心のとある賃貸マンションの一室。日没までにはまだいくらかの間があったが、明かりを消したままの室内はだいぶ薄暗くなっていた。その物音もろくにしないリビングには女が一人、ずっとソファに座ったまま、考え事をしている。右肘を肘掛けに乗せ、その指先で自らの頬を支える姿勢のまま、じっとしている。
 女はあるいは、何事も考えていなかったのかもしれない。ただじっと、何かを待っているだけだったのかもしれない。
 女の背後には、それなりの長さの廊下に繋がる扉があり、その廊下の突き当たりには、ありきたりの玄関の扉がある。
 その玄関のドアノブが回る音と、ドアが開くかすかな音がして、小柄な人影が姿を見せた。
 一人ではなく、二人いた。
 女は、ぴくりとも動かない。
 ただリビングで、待っていた。
 やがて、リビングの扉が開く。
「お帰り。」
 振り返りもせず、女はそう、中国語で言った。
「劉蓉、ごめんなさい。うまくできなかった。」
 少女の一人がそう、おずおずと、中国語で言った。
「いいのよ。いいの。あなたたち、よくがんばったわ。」
 劉蓉と呼ばれた女はそう言って立ち上がり、振り返りざま、二人の少女のこめかみを連続して……


続きは、お手数ですがpdfで。>第三部第四話

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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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