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第二部第四話

最初にこの部分(第二部の最初の方)を書いてたときは、いろいろ勉強しながら書いたので、今見返すとどうにもなあという箇所もあるのですが、直す技術がなく……。南の島編は第五話までで終わります。今回は第四話

追記はいつもどおり冒頭二〇行です。


(何が、起こったの?)
 ウタキのほとりにいる教誨師には、なぜかウタキの中の様子が見えなかった。近づくだけで心眼が開くほどのウタキのすぐ側にいながら、完全に太陽が月の影に隠れた途端、何も見えなくなった。ウタキの外の様子は、ほの明るく見えている。
(これじゃまるで、品川のマスキングじゃない……!)
 気づいて一歩、ウタキを囲む結界内に足を踏み入れようとした。だが、何かに押し戻されるような感覚があって、気が付くと元の位置に立っていた。
 数歩下がって、体当たりするように飛び込んでみたが、やはり気が付くと結界の手前に仰向けに転がされていた。
(え、入れなくしてるのは、あたしたちがつくった結界なの?)
 身を起こしながら、頭の中を整理した。昨日はウタキに入れた。ならば、疑わしきは、昨日はなかった要因だ。さしずめそれは皆既日蝕という状況か、新しく張られた陣による結界のどちらかだ。
 日蝕であれば、仕方がない。日輪が月の陰から煌めき出るまであと四分ほど、待つしかない。だがもし、九条の指示で張った陣が教誨師を阻むというのであれば、状況は変わってくる。
 そのとき、先ほどの試し撃ちとは比べものにならない、重く激しい音が響いた。九条が陣内で、大規模な術を行使している。ほんとうの戦いが、始まった――
(行かなくちゃ。あたしは、みんなを連れて、帰るんだ。でもどうする?見えないのでは銃は使えない。どうすれば……)
 ゴギュア、とも、ゴブアァ、とも着かない音とともに、また着弾の振動が届く。


数年前の日蝕なんて、ほんと遠い昔のことのようです。第二部第四話、よろしければどうぞ。

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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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