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第二部始まりました。よろしくお願いします。

第二部の第一話は、第一話の最後から時間を少しだけさかのぼって始まります。さっくり11ページほどですが、よかったらごらんください。追記にはこれまで通り、冒頭20行、貼り付けておきます。


 品川事件から一ヶ月以上が過ぎた、四月下旬。
 相馬ひなの新学期は、半月ほど遅れて始まった。
 左肩のリハビリテーションはある程度進んではいたが、教室では同じ姿勢で長時間いなければならないため、筋力の落ちた左腕を特注のプロテクターで補助した状態で、ひなは登校することになった。屋敷最寄りの駅までではなく、桜ヶ丘の正門まで直接、森田のインプレッサで送ってもらった。森田が相馬の家の執事を辞めるまであとわずか、ひなにとっては貴重な、二人だけの時間でもあったが、それよりも今日は、新しいクラスにうまくとけ込めるかということの方が、気にかかっていた。
 銃で撃たれた女、それだけで、クラスメイトの興味を惹くはずだった。その上、年度の切り替わりでクラスの顔ぶれも違っている。新学期早々ずっと欠席しており、制服の上から目立つプロテクターも装着している。そうした諸々が招き寄せる厭わしい事態を一応覚悟した上で教室に入ると、待っていたのは、軽い無視に近い状況だった。他人行儀な挨拶は返ってくるが、誰も自分からは、ひなに話しかけてこようとしない。昨年同じクラスだった者でさえ、だ。自分の席が分からないので教えてもらおうとしても、必要最小限の会話しか続かない。
(あれ、何だこの空気……。銃で撃たれたってだけで、仲間外れ扱い?そんな悪いコとは口きいちゃいけないってことになったのかしら。それとも何か、別の要因が?まあ、いいけど。昔から、学校じゃ一人だもんね。)
 桜ヶ丘の一学年は、高等部で四クラス、中等部では三クラスだ。高校に上がるときに一クラス分増えるだけで、他の高校に出て行く者もあまりいない。生徒数的には小規模の部類でもあり、生徒間の関係は、それなりに濃い。ひなのように特段所属するグループを持たない者も……


第二部は全部で15話あります。週2話ずつ更新しても8週……。頑張ります。

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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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